2025年 08月 23日
京都の風に吹かれて 今年の夏は竹久夢二特集・夢二、暮笛~絵入歌集~ を観る4
京都の風に吹かれて 今年の夏は竹久夢二特集・夢二、暮笛~絵入歌集~ を観る4
「京都の風に吹かれて」今年の夏は、竹久夢二の特集です。
本編は、夢二、暮笛~絵入歌集~、三陽堂書店、大正5年 を、画像は全て国立国会図書館蔵のものより、あくまで趣味的に観るものです。
本編(夢二絵入歌集)の初版は、大正5年12月13日です。
*本編は、夢二の心に響いた歌を あくまで趣味的に観るものでもあります。
なので、投稿者は、その出典を出来るだけ追いかけて見ることにしました。
31・
うつせみの つねの言葉と おもへども
つぎてし きけば 心は なぎて
*〈出典〉
万葉集 第12巻2961番
作者 不詳
【意味】世間の外交辞令とは思うのですが、続いて聞かされると、もしかしてと、心が乱れます。

32・
桐の花 ことにかはゆき 半玉の
泣かまほしさに あゆむ雨かな
*〈出典〉
北原 白秋
「桐の花」 第五章「薄明の時」第三十首 小題「浅き浮名」より

33・
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく たヽむ 名こそ をしけれ
*〈出典〉
周防内侍 「小倉百人一首 67番」
【意味】春の夜の儚い夢のような戯れの手枕をして頂きました。
そのためか、つまらなく立つ浮き名が口惜しく思われます。

34・
すくすくと おひたつ麦に 腹すりて
燕 とびくる 春の山畑
*〈出典〉
橘 曙覧(たちばなのあけみ)
『志濃夫廼歌集(しのぶのやかしゅう)』(1878年) より
「春よみける歌の中に」と詞書にある。

35・
春の月 縁の雨戸の おもからば
逢はでかへらむ 歌うたへきみ

36・
わすれじの ゆく末までは かたけれど
今日をかぎりの 命ともかな
*〈出典〉
儀同三司母(54番)
『新古今集』恋・1149 より
儀同三司母は、高階 貴子のことで、
かたけれど、は、難しいの意。

37・
君おもうふ あまた男の そのなかの
この櫛挽と おもへば 哀しも

38・
越えもせむ 越さずもあらん 逢坂の
関守ならぬ ひとなとがめそ
*〈出典〉
和泉 式部、「和泉式部集(第二)」より。
【意味】男女の逢瀬の関を越える者もあれば、越えない者もある。
関守でもないのに、とがめ立てしないで・・

39・
その人も ないて わかれた この人も
ないて別れる 夏柳かな

40・
うらがなし 帰りて君が 父のまへ
いふ いひわけの おぼつかなしも

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