2025年 08月 25日
京都の風に吹かれて 今年の夏は竹久夢二特集・夢二、暮笛~絵入歌集~ を観る6
京都の風に吹かれて 今年の夏は竹久夢二特集・夢二、暮笛~絵入歌集~ を観る6
「京都の風に吹かれて」今年の夏は、竹久夢二の特集です。
本編は、夢二、暮笛~絵入歌集~、三陽堂書店、大正5年 を、画像は全て国立国会図書館蔵のものより、あくまで趣味的に観るものです。
本編(夢二絵入歌集)の初版は、大正5年12月13日です。
*本編は、夢二の心に響いた歌を あくまで趣味的に観るものでもあります。
なので、投稿者は、その出典を出来るだけ追いかけて見ることにしました。
51・
またみむは いつの宵ぞ もし
かすがに つめたく ふるヽ黒髪かなし

52・
なにゆゑに 戀のはじめに かくばかり
悲しきことを きみは のたます

53・
何處やらむ かすかに蟲の なくごとく
心おそさを 今日も おぼゆる
*〈出典〉
石川 啄木、初出「学生」(明治43年6月)
【意味】今日も感じてしまう心細さ、これは、あのか細く鳴く虫の音に似ています。

54・
妹よ われも母をば 持たざりき
おほかたの日は かなしかりけり

55・
春の夜の 月のうちにも かくれまし
思ふと君に つげ 得たるのち

56・
思出も とほき通草の かなし花
きみに しらえず ちりかすぎなむ

57・
別れむとする かなしみに つながれて
逢へば かはゆし すてもかねたる
*〈出典〉
前田 夕暮の和歌。
前田夕暮は、歌集『収穫』(1910年)、自然主義歌人として若山 牧水と並称され、その後、北原白秋らと「日光」を創刊した。
【意味】今は冷めた間柄でも、いざ別れるとなると、やはり悲しさが胸をよぎります。

58・
白芥子よ 暮春は ものヽ 悲しさの
身に しみわたり 人の戀しき

59・
風なきに 緋桃 みだるヽ 今宵なり
みだれて 君の 戀しき夜なり

60・
あひそめし 日かや わかれの涙かや
なけば にるかな 心 なごみて

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