2025年 08月 26日
京都の風に吹かれて 今年の夏は竹久夢二特集・夢二、暮笛~絵入歌集~ を観る7
京都の風に吹かれて 今年の夏は竹久夢二特集・夢二、暮笛~絵入歌集~ を観る7
「京都の風に吹かれて」今年の夏は、竹久夢二の特集です。
本編は、夢二、暮笛~絵入歌集~、三陽堂書店、大正5年 を、画像は全て国立国会図書館蔵のものより、あくまで趣味的に観るものです。
本編(夢二絵入歌集)の初版は、大正5年12月13日です。
*本編は、夢二の心に響いた歌を あくまで趣味的に観るものでもあります。
なので、投稿者は、その出典を出来るだけ追いかけて見ることにしました。
61・
戀ふること 心やりかね いでてゆけば
山をも 河も しらずきにけり
*〈出典〉
万葉集 第11巻 2414番
作者不詳
恋ふること 慰めかねて 出でて行けば
山を川をも 知らず来にけり
【意味】あの人のことを思い焦がれ、じっとしていられなくて、家から飛び出し来ると、山も川も、見慣れぬ所までやって来てしまいました。

62・
萌えそめし 何の芽生ぞ 二葉なる
芽より かなしき 君とこそおもへ

63・
黒髪の ものやわらかき ふくらみに
吸はれゆくかな わかき心の

64・
村はづれ 旅商人の 肩の荷に
あきつみだれて とべる たそがれ

65・
つヽじさく 朝の涙の 頬づたひの色とし
きかば かへりこよ君

66・
かなしくも きみは お七になれといふ
いかなるつとめ われと ぐべしや

67・
路地のおく 酢倉のくらがりに
盲人のごとく 泣ける 三味線

68・
鉦ならし 信濃の國を ゆきゆかば
ありしながらの 母 みるらんか
*〈出典〉
窪田 空穂(くぼた うつぼ) 「まひる野」より
【意味】巡礼となり信濃(故郷)を巡れば、在りし日の母に会うことが出来るでしょうか。
この句は、大正を代表する長野県生まれの窪田 空穂の代表作品のひとつ。

69・
いつとなく わするヽとなく 文たえて
あはれ ことしの夏も いぬめり

70・
たけばぬれ たかねば ながき 妹が
髪このごろみねば みだれつらんか
*〈出典〉
三方沙弥(みかたの しゃみ) 万葉集 第2巻 123番
【意味】束ねようとすれば解けて垂れ下がり、束ねなければ長過ぎるおまえの髪は、この頃見ないうちに、誰かが結い上げてしまったのだろうか。
[万葉集釈注]夫が幼な妻の髪上げをする風習や、女は女で再び逢うまでは髪型を改めない風習などがあったことを踏まえての歌

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