2025年 08月 31日
京都の風に吹かれて 行方 水谿の「百合図譜」を観る1-1
行方 水谿の「百合図譜」を観る1-1
本編は、並列タイトル「百合譜識」。
行方 水谿(なめかた すいけい)著 田島耕(出版社)、明治29年刊 の国立国会図書館蔵のものを、あくまで趣味的に観ていくものです。
*行方 水谿(なめかた すいけい)は、江戸後期に活躍した本草家であり、本書は明治6年(1873年)に執筆された百合に特化した植物画譜であり、ユリの葉や花弁の細部まで丁寧に描かれ、絵画としての美しさも兼ね備えているものです。
*本の体裁(構成)としては、左頁に画像があり、次の頁の右側、すなわち、「画像の裏面」に「説明文」があります。
以降、この形態で続いています。


*よって、非常に見づらいので、以降は、「花名・説明文の意訳・画像」の順としました。
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目録



【本文】
卷丹類
01・卷丹 (をにゆり・*漢名は、ケンタン)
今、所々に、多くを作るものなり。春、苗を生じる。
葉、互いに生じる。葉間に実を結ぶ。
夏、土用に至って、茎の高さ7、8尺(*7尺は約212.1cm)、
茎頂に梢(こずえ)を分けて花を開く。
六弁、丹赤色弁に胡麻(ゴマ)星、多くあり。
その根は、尋常は百合にして今、食用にするもの、これである。

02・千葉卷丹 (やへをにゆり)
前條の千弁(やへ)なるものなり。

03・白花千葉卷丹
前條の千弁(やへ)なるものなり。
その根、白くして龍田百合(たつたゆり)根の如し。
今、絶へたり。

04・扇百合 (あふぎ ゆり)
これも卷丹(をにゆり)の接花(せっか)なるものなり。

05・平戸百合
卷丹(をにゆり)の類にして小輪なり。
花の下(もと)へ苦界て開く葉、細く、山丹葉(ひめゆりよう)に似て長し。
6月中に開く。
淡黄色に黒星あり。

京都の風に吹かれて 行方 水谿の「百合図譜」を観る1-2 に続きます。

