2025年 10月 14日
立てば芍薬・・・明治期の名品・芍薬花譜 を観る 1
立てば芍薬・・・明治期の名品・芍薬花譜 を観る 1
本篇は、多種多用な芍薬を精巧な彩色で木版画で描かれた賀集久太郎編「芍薬花譜」を、国立国会図書館蔵のものより、あくまで趣味的に観ていくものです。
出版は、著名な京都園芸店の朝暘園で、明治31年に刊行されました。

奈良期に中国から薬草として日本に伝来した芍薬は、平安期には鑑賞用、江戸期にはその代表的な47の改良品種を収載した増補地錦抄(宝永7年)が刊行されています。
増補地錦抄(国立国会図書館蔵のものより)



その後、世は隆盛の園芸文化期である明治に至ります。
扉の次

序文

図01・日出世界(ひのでせかい)
*意味・日の出の輝く世界。
図02・染鹿子(そめかのこ)
*意味・絞り染めの一種で、布を糸で括って染色し、白い斑点模様を形成する技法。

図03・連城璧(れんじょうのへき)
*意味・世にも珍しい宝物のようである。
図04・大花笠(おおはながさ)
*意味・花笠踊りのような華麗さ。

図05・白珠殿(はくしゅでん)
*意味・白い真珠と知られなくても良いと云う二つの意味をもって。
図06・一天四海(いってんしかい)
*意味・全世界を示す、この美しさ。

図07・月宮殿(げつきゅうでん)
*意味・月にあるとされる幻想的な宮殿。
図08・羅生門(らしょうもん)
*意味・平安京、平城京の南端の中央の正門で都の象徴。

図09・羅綾袂(らりょうのたもと)
*意味・美しい着物の袂のたおやかさ。
図10・湊川(みなとがわ)
*意味・神戸の河川を想起させる清流のすがしさ。

京都の風に吹かれて
立てば芍薬・・・明治期の名品・芍薬花譜 を観る 2 に続きます。

