2026年 01月 28日
京都の風に吹かれて 横山大観の画集を観る 2
京都の風に吹かれて 横山大観の画集を観る 2
本篇は、横山大観の「大観画集」3版 山田直三郎、大正2年 を国立国会図書館蔵のものより、あくまで趣味的に観るものです。
横山大観については、下記を参照。
横山大観の肖像
本写真の出典:
国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)
出典:日本美術院史 斎藤隆三 著 創元社 1944

11・日蓮

明治43年 春、大観会に出品
この画は、その後、大正12年に大震火災により亡失する。
日蓮大士 真実伝から
時に御齢32歳、建長5年4月28日、東雲の空 朗か(*ほがらか)に、旭日東天に輝き登り給う時、安静に三昧より起って念珠を御掌に懸けながら、旭日に向い高声に南無妙法蓮華経と十遍ばかり唱えさせ給いけり、其 山々の梢吹く夜半の嵐に音 絶えて、今朝は高嶺に萬代と唯一 声の松の音、これぞ二千二百一年の昔 大聖世尊は、上行く菩薩に附属ありし、一呼 百諾の金言、末法相応本因下種の題目とはいうなり。・・・
12・
暮鴉
山路

暮鴉(ぼあ)は、夕暮れに鳴く烏。
13・
達磨
芒に蜻蛉

芒(のぎ)は、コメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある刺状の突起のこと。
蜻蛉の一般的な読み方は、とんぼ、カゲロウなど。
14・
晩帰
雪中の松

15・水廓

水廓(すいかく)は、水郷のこと。
16・青木

青木(アオキ)は、アオキ属の常緑低木で、青々とした葉と赤い果実が特徴で、山地の林内に自生するほか、庭木にも使われる。
17・三保の富士(其一)

18・三保の富士(其二) 下村観山 氏との合作

19・天女

20・
疎竹
旭日

疎竹(そちく)とは、まばらに生えている武林を指します。
京都の風に吹かれて 横山大観の画集を観る 3 に続きます。
普段、絵画を観るときはこうしてじっくり歴史や背景も含めて楽しむ派ですか、それともただ見て感じるだけで楽しむ派ですか?
やはり、「歴史や背景も含めて楽しむ派」ですね。
例えば、この横山大観であれば、彼については岡倉天心に師事して、その才能(画のみならず、経営力、組織力)が開花して、天心の死後は、日本画壇の重鎮となりました。
日本の絵画史を築き上げた人物(岡倉天心)の後継者とも云われるようになったわけです。
絵画だけの才能であれば、孤高の逸材、天才などと云われて、そこで留まるのが普通ですが、流石(さすが)岡倉天心が見抜いた弟子・横山大観には、絵画のみならず、経営力、組織力が備わっていたことを見抜いた天心には脱帽であります。
絵画を鑑賞する我々は、画家によって描かれた世界に対抗することは出来なくても、その絵画を評することは出来ます。
俄(にわか)評論家ではありますが・・
数多くの絵画を鑑賞する楽しみにプラスして、その歴史や背景を知れば、より目の肥えた(超えた)評論家になれることを自負ながら鑑賞する方が、私は好きです。

