2026年 02月 02日
京都の風に吹かれて 横山大観・大正期の作品を観る1
京都の風に吹かれて 横山大観・大正期期の作品を観る1
本編は、国立文化財機構所蔵品統合検索システムで公開の情報(複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用できるもの)よりの掲載で、横山大観の大正期の作品を、あくまで趣味的に観るものです。
● 瑞光図 20世紀
1幅
所蔵:奈良国立博物館
機関管理番号:1437-0
縦115.0cm 横41.1cm

● 寒山拾得 大正時代・20世紀
2曲1双
所蔵:東京国立博物館
機関管理番号:A-12112
166.0cm×184.0cm


● 瀟湘八景 大正元年(1912)
大正元年10月 文部省第六回美術展覧会出品
所蔵:東京国立博物館
機関管理番号:A-10507
各113.6cm×606cm
* 印は、横山大観 (斎藤隆三)昭和33年 の書評を参照しました。
○ 瀟湘夜雨

○ 洞庭秋月
*浩朗たる(こうろうたる・*広々とした水面や大きな視野を持つ様子の)月色の漂いを称する。

◎ 煙寺晩鐘
*煙寺晩鐘の雲煙に鐘声を聞く。

○ 遠浦帰帆

○ 山市晴嵐
*山市晴嵐の嵐気を称える。

◎ 江天暮雪

○ 漁村返照
*漁村返照に盛られた味わいの深きにも最も簡単を捧げる。

○ 平沙落雁
*常識を外れた怪物の如き水牛の疾走において初めて大観を観る、と云う。

* ○ は、いずれも、水辺ないし水面を写した図であるが、何処にも水を画かずして水を示したところが面白い、とされる。
京都の風に吹かれて 横山大観・大正期の作品を観る2 に続きます。
しかも、朦朧画時代のように陰惨で不気味さを誘うようなことはなく、一体に明るく、詩情に人を引き寄せるものがあった、とも云われています。
説明しましたように、どこにも水を画かず、水を想起させるところなどは特に面白く、これこそが大観自流の一流の皮肉さが表れていて、八景図などは、全く常人が思いもしない方面に、その想像力を展開したところは、大観の、そのひとをして新鮮に溢れた彩が、観る者を圧倒した、と云うべきなのでしょう。

