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京都の風に吹かれて 葛飾北斎の作品を観る18 19世紀の作品を観る4

京都の風に吹かれて 葛飾北斎の作品を観る18 19世紀の作品を観る4



A国立文化財機構所蔵品統合検索システムで公開の情報(複製、公衆送信、翻訳・変形等、自由に利用できるもの)よりの

東京国立博物館所蔵葛飾北斎の個々の作品 あくまで趣味的に観るものです。


B・野口米次郎 著・葛飾北斎(六大浮世絵師決定版)昭和7年 より、国立国会図書館所蔵のもの あくまで趣味的に観るものです。


葛飾北斎の作品を観る16 は、このABを取り交ぜて、およそ時代的に紹介していくものです。


19世紀の作品を観る3の続き

19世紀の作品を観る4


64-1A

三國妖狐傳・第一斑足王御てんのだん

文化4年(1807)

大判 錦絵 2枚続 1

38.0 横25.5 cm

機関管理番号:A-10569-2814

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64-2A

三國妖狐傳・第一斑足王御てんのだん

文化4年(1807)

大判 錦絵 2枚続 2

38.2 25.7 cm

機関管理番号:A-10569-2815

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65B

二美人の假装

肉筆絹本着色

文化4年頃(1807)

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(図の解説より)

一人は甘いに仮装し 他は樵夫となって束ねた柴に腰をかけている。

本図は最も落ち付いた態度で忠実に描かれた作品で、その製作は前図 潮干狩と同時代である。

また配色の工合とが帯と腰巻の赤色で破られ 巧みに一種の艶美を注入している。

前図と同様な彩色敵階音を持っている。

然し全体の上に まだまだ所謂(いわゆる)北斎指揮の出ていない点が、彼の過渡期を説明している。

もし本図に北斎の文化から文政にかけての画癖が既に出ているとすると、それは背景の岩にあらねばならない。

その岩が その後の北斎物によく見る岩になっている。

北斎は その後 広く深い分池を その作品に出しているが、本図には それが出ていない。

勿論 本図が詳細な注意と厳粛な芸術的態度で描かれている点が、もっとも私共を喜ばさせることは いうまでもない。



66A

羅漢図

紙本墨画淡彩

文化4年頃(1807)

100.0×41.5 cm

機関管理番号:A-979_C0037588

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67A

両国納涼

横大判 摺物

文化4年頃(1807)

21.9 横35.0 cm

機関管理番号:A-10569-4780

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68B

上野池ノ端

横長摺物

文化4年頃(1807)

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(図の解説より)

本図には他の横長摺物に於けるように まるまると肥った(ふとった)供の小僧が描き込んである。

この図から見る上野辺の光景が恐ろしく広く見えて、その実際を離れたという感があるが、

そんな点から作品を批評されては北斎も迷惑するであろう。

この当時 北斎の女は一般に大ぶりな着物をつけている。

本図に於ける三人の女の配置に遺憾な点がないでもない。

また その内 左端の女のドレーパリー(*衣服や掛布の襞[ひだ]の描写方)も変に ぎごちない不自然なものである。

 製作は前図と等しく文化の始めであろう。



69B

横長摺物

文化5(1808)

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(図の解説より)

この図は前図(*68)と同時代の製作にかかっている。

光琳派式図案の機智が顕れている。

こういう図柄は時の浮世絵師 だれも描くことの出来なかったところであろうが、今日いう北斎の特徴は さほど出ていない。

然し「亀」は この種のものとしては、極めて結構な出来である。

少なくも「亀」には多少 滑稽味があって面白い。



70B

王子道

横長摺物

文化5(1808)

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(図の解説より)

王子道は如何にも摺物らしい好作品である。

北斎は その後の絵本に岸に着いた船の光景を描いているが、摺物では本図の如きが船をあしらった最初のものであろう。

背景の森は王子稲荷であるかも知れない。

船を捨てた人々は畔道(あぜみち)を通って そこへ参詣しようとするのであろう。

二人の婦人と頬冠(ほおかむ)りした男と一人の小僧である。

小僧は どういう積りか恐ろしく大きな雨傘を手に持っている。

然るに女共は草履(ぞうり)を穿いて(はいて)いる。

往時(*当時)王子は江戸郊外に於ける最も適当な行楽の地であったであろう。

本図にも背景に幾組の人々が描かれている、その遠い所に いく疋(ひき)かの馬も描いてある。

 私は こういう摺物を見ると宣伝ビラにさえ芸術的であった時代を浦山敷く(*羨ましく)思わざるを得ない。

文化時代は徳川期中では既に堕落時代であったが、それにしても宣伝ビラに こういう摺物を使用したのである。

ああ、今日(*昭和7年頃)の散文的状態は どうだと罵倒したいのである。



71・A

七福神あそび

横中判 摺物

文化6年(1809年)

21.5×27.6 cm

機関管理番号:A-10569-5914

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72A

弁財天開帳幟縫ひ

横長判 摺物

文化6年(1809年)

機関管理番号:A-10569-3397

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京都の風に吹かれて 葛飾北斎の作品を観る18 19世紀の作品を観る5

に続きます。



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琵琶湖疎水・山桜の隠れ径

(45日 撮影)

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by kyotoshiryo | 2026-04-08 20:23 | Comments(0)